2016年7月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 涼風家シネマクラブ■椿山課長の七日間 | トップページ | 涼風家シネマクラブ■ゴジラVSキングギドラ »

2011年8月16日 (火)

涼風家シネマクラブ/新作紹介■ラスト・エクソシズム

監督/ダニエル・スタム
キャスト/バトリック・ファビアン、アシュリー・ベル、アイリス・バー、ほか。
2010年/87分/アメリカ

・2011年10月8日(土)より、シネマサイシャイン池袋、新宿バルト9、TOHOシネマズ六本木、ほか全国ロードショー。

 これは、子供のころから父親の牧師の元で説教をしてきたひとりの牧師のドキュメンタリーという形となっており、その内容は「エクソシズム(悪魔払い)」という行為が欺瞞に満ちたものであることを暴露するというものだ。
 ドキュメンタリーの主人公である牧師自身も代々エクソシズムを請け負う牧師の家系であり家系であり、父も、そして自分もエクソシズムを経験してきているのだが、それはあたかも映画のような演出によって悪魔がいるように見せ、悪魔を追い払ったと依頼主たちに思わせて精神的な安定を与えるという行為だと説明する。そう、彼は悪魔の存在を信じてはいないのだ。
 いや神すらも信じていないかもしれない。そのことで彼は悩み、この撮影ですべてを暴露して終わりにしようと決心したのだった。
 そして悪魔払いの依頼の手紙を適当に選び、撮影クルー(ふたり)と共に現地に赴くのだった。
 悪魔がとりついたとされるのはその家の娘で、深夜に家畜が殺され、娘の服が家畜の血を浴びて汚れていたという。娘にその記憶はないが、信仰に厚い父親は悪魔がとりついたせいだと信じている。
 話を聞き、簡単なテストを行い、牧師は悪魔払いを行うことにした。そして数々の演出の種明かしをカメラの前で見せながら準備を進め、悪魔払いを開始する。演出通りに儀式は進み見事に娘から悪魔が追い払われた…。しかしその夜、牧師とクルーが宿泊していたホテルに当の娘が突然現れたことから事態は急変していく。

Photo



 

※ここからネタバレ含みます。

 行方不明になった取材クルーのカメラに残されたビデオテープの記録という、最近のホラーにありがちな設定と演出であり、正直なところ「またか」という印象は否めない。この手の作品においては観客はビデオカメラのフレームという限られた視界を強制されるわけで、フレーム外でなにが起こっているのかわからず、カメラを振り向けたときに突然何かが映るショッキングな映像というのが定番の演出となるわけだが、今回の作品に関してはこれをそれほど有効に使っていないような気がする。たぶんラストシーンからも想像できるようにドキュメンタリーの取材クルーの撮影テープというリアリティにこだわったからではないかと思える。そう、ドキュメンタリー作品としてみるのであれば、冒頭悪魔払いに出掛けるまでの牧師のインタビューシーンなど、普通に観ていられる演出だ(またこの部分はドキュメンタリーとして編集もされている)。
 悪魔払いの現場で起きた異様な出来事、非日常的な出来事をいかに本当にあったことのように見せるか、が本作の肝となるだろうが、結果的にそれが成功していたようには思えない。もちろん牧師が演出したものではない怪異が次々に起こっていくのではあるが、「こんなことが現実に起こっている」という迫力よりも観ていて白けた気分になっていってしまうのだ。もちろん内容的にも二転三転するどんでん返しがあったりもするので気を抜けない構成にはなっているのだが、それでも怖さを感じるというよりは、ああやっぱりこういう展開ですか、という気持ちになってしまうのである。
 ビデオカメラという主観の映像で怖さを演出するという手法はそろそろ別の形にした方がいいのかもしれない。
 

« 涼風家シネマクラブ■椿山課長の七日間 | トップページ | 涼風家シネマクラブ■ゴジラVSキングギドラ »

新作紹介」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1533253/41191141

この記事へのトラックバック一覧です: 涼風家シネマクラブ/新作紹介■ラスト・エクソシズム:

« 涼風家シネマクラブ■椿山課長の七日間 | トップページ | 涼風家シネマクラブ■ゴジラVSキングギドラ »

フォト

涼風家(すずかぜや)の電子書籍

  • ブクログのパブー