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2011年10月 6日 (木)

涼風家シネマクラブ■コーラス

監督/クリストフ・バラティエ
キャスト/ジェラール・ジュニョ、フランソワ・ベルレアン、ジャン=バティスト・モニエ ほか
2004年/フランス/97分

 フランスの寄宿舎を舞台にした話というと70年代の少女マンガを思い出したりしてしまうが、ここで描かれるのは同性愛ではない。
「池の底」という名前の寄宿舎にひとりの官舎が赴任してくる。音楽家を目指し、音楽教師に挫折したその官舎はマチューという中年男だ。第2次世界大戦が終わった直後の1949年、親を亡くしたり素行が不良のためにこの学校に入れられている子供たちは、その寂しさから、そして子供らしいピュアさから、すさんだ性格となり、学校も荒れ果てていた。そんな生徒たちに対して校長はちゅうちょなく体罰を課している。そのような学校の状況に戸惑いながら、また自らも子供たちのイタズラに翻弄されながらマチューの生活は始まる。そしてある日、子供たちがなにげなく歌っている姿を見たマチューは、自分の作曲した合唱曲を子供たちにうたわせることで、すさんだ心を和ませることができるのではないかと考え、合唱団を結成することを決意するのだった。
 初めはマチューを馬鹿にしていた子供たちもしだいに歌うことの楽しさ素晴らしさに気づいていく。そんなある日、教室から聞こえてきた歌声に、マチューは耳を疑う。それまで合唱に参加することもなく、生徒たちの中でも問題児として扱われているピエールがひとりで歌っていたのだ。その天使のような歌声と才能にマチューは彼の母親を説得し、本格的な教育を受けさせようとする。また彼の母親の美しさにも心惹かれていくのだ。 社会や大人たちから差別と偏見の目にさらされ、ゆがんでしまった子供たちの心が歌うことで、本来子供たちが持つ素直さや純真さを取り戻していく過程は感動的であるが、それにもましてピエールの歌声はまさに天使のように美しい! 彼がマチューから歌うことを止められ、またふいに歌うことを許されるシーンは、その喜びが画面と音、映画そのものから溢れ出てくる。
 現代の、日本でも子育てに迷う親たちは多い。なにが子供たちに必要なのか、この映画で考えてみるのもいいだろう。

初出/レディースコミック「微熱」05年

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