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2011年11月26日 (土)

涼風家シネマクラブ■ダック・シーズン TEMPORADA DE PATOS

監督・脚本/フェルナンド・エインビッケ
キャスト/エンリケ・アレオーラ、ダニエル・ミランダ、ディエゴ・カターニョ、ダニー・ペレア、ほか
2004年/メキシコ/90分

 14歳のフラマは親友のモコとふたりで留守番。戦闘ゲームで盛り上がっていると、同じ階に住む16歳の少女、リタが「オーブンが壊れたので貸してほしい」とやって来る。リタはフラマの家のキッチンでケーキ作りを始めたが、しばらくすると停電になり、電動泡立て器が使えなくなり、しばらく居すわることに。フラマたちは昼食にピザの配達を頼むのだが、届けに来たウリセスという中年男性と、配達時間に11秒遅れた、遅れないで代金を巡ってトラブル。ウリセスもその場に残ることになった。やがて停電が直り、フラマはピザの代金を賭けてウリセスとサッカーゲームで対戦することになる。緊迫の試合展開。延長の末のVゴールで試合が決まる、かと思ったら、またまた停電。偶然から4人の男女が団地の一室で、同じ時間を共有することになるのだが…。
 リタとなんとなくいい雰囲気になるモコだが、じつはフラマにもやもやとした感情を持っている。両親の離婚が決まり、複雑な感情の中、フラマは、代金を巡って対立しているウリセスと、奇妙な友情関係になっていく。やがて停電も回復し、リタはケーキを完成させ、4人はそれをいっしょに味わうのだが…。
 映画がスタートするとともに流れるテーマソングが楽しく、それだけですんなりと映画の世界に入っていけてしまう。また淡々と進んでいたところで、ウリセスが、ピザを届けにバイクを走らせると、突然緊迫した音楽が流れ出したり、絶妙な演出効果で飽きさせることなく見せてしまう。いかにも慣れたように感じさせるが、エインビッケはこれが長編初監督だというのだから驚き。もっとも短編作品では数々の賞を受賞しているという。
 出演者は前述した4人でほとんどなのだが、この4人が自然な演技で観るものを映画の中に取り込んでいってくれるのも心地よい。
 それぞれの内面も、現実もうまく描き出し、観終わったあとには、少しばかり幸せな感じにもなれてしまう、不思議な映画だ。

「微熱superデラックス」06年6月号掲載

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