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2012年3月29日 (木)

涼風家シネマクラブ■女は男の未来だ

監督・脚本/ホン・サンス
キャスト/ユ・ジテ(ムノ)、ソン・ヒョナ(ソナ)、キム・テウ(ホンジュン)、ほか
2004年/韓国・フランス/88分

 昨今の韓流ブームとは一線を画すホン・サンス監督の最新作が『女は男の未来だ』である。
 前作『気まぐれな唇』では女にだらしない俳優を主人公にした監督は今回自分自身さえも登場させて、またまたダメ男を描いている。
 主人公のムノは大学で美術を教えており、アメリカから帰国した大学の先輩で映画監督のホンジュンと久しぶりに会い、昼間から酒を酌み交わすうち、お互いが学生時代に関係のあった女性ソナが話題に上り、7年ぶりに彼女を訪ねることになる。
 お互いをそれとなく牽制し合うふたりの男のあいだで、結果的にふたりともを受け入れていくソナ。
 またムノは成り行きで教え子の女子大生とも関係を持ってしまったりダメぶりを発揮しながら唐突に映画は終わる。
 正直何が言いたいのか、ストーリーがどのようなものなのか、映画を見終わったときにはよくわからないのではあるが、時間が経つに連れてずっしりと何かが心の中に重く投げ込まれていることに気づかされる。
 つまりこの映画で描かれているのは等身大の日常だということだ。ドラマチックな演出やステキな恋なんていうものじゃない、日常そのものなのだ。韓国映画であるというだけで、人気の俳優や大ヒットしたドラマと同じようなつもりで観てしまうと金属バットで頭を殴られるくらいのショックを受けるので気をつけたほうがいい。またAVのようなリアルなベッドシーンも何度か登場するのでその辺りも心しておくといい。
 ホン・サンス監督はヨーロッパでも評価されていて、韓国のゴダールとかエリック・ロメールの従弟などという呼ばれ方もしているらしい。あらかじめシナリオを用意せず、俳優たちとのやり取りの中でキャラクターを作り上げたり、アドリブを多用したりする制作スタイルがその理由のようだが、確かに監督ならではの個性が際立つ作品を撮りつづけているという印象は強い。
 日本の町並みかと思うような韓国の町を背景に、ひとりの女を巡るダメな男の日常を楽しんでいただきたい。もしかしたらその男はアナタの隣にいる彼かもしれません。

「微熱特別編集・PINKYパラダイス」05月10月発売号掲載。

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