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2012年4月

2012年4月18日 (水)

シネマニュース■『マダガスカル3』声優続投決定!!

夏休みファミリー映画大本命!
『マダガスカル3』声優続投決定!!

玉木宏・柳沢慎吾・岡田義徳・高島礼子・おぎやはぎ

今度はヨーロッパで指名手配になってサーカスに潜入?!
 今年の夏を大いに盛り上げるファミリー映画の大本命『マダガスカル3』のアレックスと仲間たちの吹き替えに『マダガスカル』シリーズを続けてきた実力個性派俳優たちが再集結いたします! 今度の舞台はヨーロッパ、指名手配になって動物管理局に追われてサーカス一座に潜入! スリルに満ちた大冒険を初の3Dで体験!
 新作の続投が決まった主役のアレックス(ライオン)を演じる玉木宏さんとマーティ役(シマウマ)柳沢慎吾さんから、特別に続投に向けて熱い思いのコメントを頂戴しました。

 コメントの収録時には、作品のテーマカラーでもあるブルーのさわやかなご衣裳でご登場されたお二人。柳沢さんからは物語にも登場するマーティのごとくレインボーカラーのアフロを装着し“マダガスカル”特別バージョンの“ひとり警視庁24時”も披露されました。

◆玉木 宏さん(主役:アレックス役)
「『マダガスカル3』でアレックス役を演じることができ本当に嬉しいです。今回はヨーロッパでサーカス一座に加わることになり、僕の演じるアレックスもそうですが、柳沢さん演じるマーティがいつも以上にとても弾けています!お楽しみに!また、クライマックスの舞台がロンドンということで僕たちも“オリンピック”なみに全力パワーでがんばりたいと思います!」
◆柳沢 慎吾さん(マーティ役)
「予告編でマーティが最高に盛り上がっている姿をみてうれしくなりました!今年の夏は、あれくらい弾けたいですね!今度は<指名手配>されているけど“ひとり警視庁24時”やっちゃうよ?!

なお、続投されることが決定いたしました皆様です。

グロリア役(カバ)高島礼子さん
メルマン役(キリン)岡田義徳さん
キング・ジュリアン役(キツネザル)小木博明さん(おぎやはぎ)
モーリス役(アイアイ)矢作兼さん(おぎやはぎ)

 本作、『マダガスカル3』(原題:Madagascar3: Europe’s Most Wanted)は公開に先駆けて4月14日(土)より全国劇場にて劇場鑑賞券を発売、8月夏休みより新宿ピカデリーほか全国にて上映されます。

◆『マダガスカル3』について
 サーカス一座に入団! 夢のNY公演の行方は? スリルに満ちた大冒険が待っている!
『マダガスカル』シリーズは、2008年度アニメーション映画の全米最高記録を打ち立てた世界的な大ヒットシリーズ。NYの動物園の人気者、アレックス(ライオン)、マーティ(シマウマ)、グロリア(カバ)とメルマン(キリン)が故郷のアフリカを目指して脱出、誤ってマダガスカル島へ漂流してしまうところから始まり今度の舞台は、なんとヨーロッパ! モンテカルロからローマ、スイスアルプスを経て、オリンピックの開催が待ち遠しいロンドンまでのアドベンチャー! カジノからの脱走、初登場の敵キャラ、最強の女警部とのカーチェイス・アクション、動物サーカス団との出会い、すべてがパワーアップしたアクション・アドベンチャーをシリーズ初の3Dで贈ります!

監督:エリック・ダーネル

http://www.madagascar.jp/

2012年4月17日 (火)

シネマニュース■『サニー 永遠の仲間たち』

『サニー 永遠の仲間たち』が、5月19日(土)より公開。
 韓国で公開されるや世代を超えて口コミが広がりロングランヒットを記録、740万人を動員し昨年の記録的大ヒット作品。
 監督は、前作『過速スキャンダル』(08)でも興行記録を打ち立てた若きヒットメーカー、カン・ヒョンチョル。偶然の再会をきっかけにかつての友人を探すことになった主人公が、希望に満ちていた青春の日々を思い返し、皮肉な現実に直面しながらも、友情と輝きを取り戻していくという珠玉の物語です。劇中には、シンディ・ローパーをはじめ、ボニー・M「サニー」、映画『ラ・ブーム』でおなじみの「愛のファンタジー」といった懐かしの70?80年代の大ヒット洋楽やファッションがあふれ、きらびやかな思い出と溶け合ってそれぞれの人生が綴られ、夢で満ちあふれていた"1986年"の高校生時代と、当時想像していたものとは異なる"2011年のいま"が並行して描かれ、女性だけでなく男性の胸にもぐっと迫る作品です。

《NEWS》
◎Facebook公式ページオープン!!http://www.facebook.com/#!/moviesunny
映画の世界観をそのままに! あの輝いていた日々を思い出す、"80年代を語ろうじゃないか"企画。DJイントロキングが贈る、電話リクならぬ、"FBリクエスト"開催。"80年代ランキング" 懐かしの名曲で繋がる、Facebookキャンペーン
◎映画の感想をつぶやいて、昔の仲間と旅行に行こう!!
試写会、公開中"#映画サニーレビュー"のハッシュタグを付けて感想をつぶやくと、抽選で海外旅行券が当たるツイッターキャンペーン

story
 完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、幸せな日々を送っていた主婦のナミ。ある日、母が入院する病院先で、高校時代の友人チュナと再会する。25年前、ソウルの女子校へ転校したてのナミを、姉御肌のチュナが仲間に入れてくれたのだった。個性豊かな7人の仲良しメンバーは、友情の証としてグループを"サニー"と名付け、ずっと一緒にいようと誓うが、ある事件がきっかけで離ればなれになってしまう。あれから25年。病に冒され、また仲間に会いたいというチュナのため、ナミは残りのメンバーを捜し始める。それはナミにとって、夢を抱き、輝いていた日々を取り戻していく旅でもあった。

監督・脚本: カン・ヒョンチョル 『過速スキャンダル』
出演:シム・ウンギョン、ユ・ホジュン、カン・ソラ、ミン・ヒョリン、ジン・ヒギョン、コ・ソヒ、ホン・ジニ
2011年/韓国/124分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/原題:Sunny/PG-12
c 2011 CJ E&M Corporation. All Rights Reserved

公式HP: www.sunny-movie.com

5月19日(土)より
Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、全国ロードショー

涼風家シネマクラブ■希望ケ丘夫婦戦争

監督/高橋 巌
キャスト/さとう珠緒、宮川一朗太、伊藤克信、イジリー岡田、小川はるみ、桜 金造、ほか。
2009年/日本/88分

 原作は『ウルトラマン』などで知られる映画監督の実相寺昭雄が70年代に発表した短編小説。
 不勉強で原作を読んでいないのだが、今回映画化された内容と差がないのであれば夫婦の抱える問題というのは時代に関わらず不変なのかもしれない。
 この作品に興味を示すのは、原作者の実相寺ファン、主演のさとうファンということになるかと思うが、実相寺という点では、映像的に実相寺的なものがないと「らしさ」は感じられないかもしれない。
 けっこう刺激的なシーンもあり、さとうもコスプレなどしているのでファンは必見というところだが、なぜこのキャスティングなのだろうか、という気がしないでもない。しかし、さとうは戦隊モノのレギャラーだったこともあるので「特撮つながり」ということだったのかもしれない。
 ストーリーはさとうというより、夫役の宮川を中心にして主に進行する。
 というのも、希望ケ丘という新興住宅地を舞台に、妻や住宅ローンに縛りつけられた夫たちが「男の自立」を目指して活動をはじめるという物語だからである。
 風俗などで発散することにも飽きてしまった男たちが最後に行き着いたのは「自慰行為」であり、そのためのラブドールへと興味が向かっていく。
 一方妻たちは、さとうの夫婦関係がギクシャクしているとして(宮川はEDという設定)、風水などから運勢判断してさまざまな手段でさうと夫婦の幸せを目指す。
 お色気あり(さとうのコスプレもこれに入りるか)、お笑いあり、そして夫婦の愛情もたっぷり…という展開だが、ラストはなんとも哀愁を帯びたものになっている。
 

2012年4月16日 (月)

シネマニュース■『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』

 あのアカデミー賞授賞式のお騒がせ男<サシャ・バロン・コーエン>主演最新作が、この秋日本で公開決定!
 ハリウッドの問題児サシャ・バロン・コーエン主演最新作『ディクテーター身元不明でニューヨーク』(原題『The Dictator』全米公開5月16日)、9月7日(金)より日本での劇場公開が決定。

 先日行われたアカデミー賞授賞式では、サシャが金正日総書記の遺灰を模してまくという、世界が驚愕するパフォーマンスを演じて、その模様が全世界を駆け巡ったのも記憶に新しい。そんなお騒がせ男、英俳優サシャ・バロン・コーエンの主演最新作は、ニューヨークで身元不明となった、世界で1番危険な独裁者アラジーンが繰り広げる大騒動を描いた笑劇の問題作!
監督は、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』でサシャを起用し、世界中を笑いの渦に落し込んだラリー・チャールズ。共演者は、日本で絶賛公開中の『ヒューゴの不思議な発明』でサシャと共演したアカデミー俳優ベン・キングズレー。そのほか、『おとなのけんか』のジョン・C・ライリ、アンナ・ファリス、そして『トランスフォーマー』のミーガン・フォックスが本人役で出演と、話題にこと欠かない。
果たして主演のサシャ・バロン・コーエンは、映画公開までのプロモーション期間中に、世界のどこで何を巻き起こすのか。全米公開はもとより、日本の公開が待ち切れない!

邦題:『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』
監督:ラリー・チャールズ
出演:サシャ・バロン・コーエン、アンナ・ファリス、ジョン・C・ライリ?、
ベン・キングズレー、ミーガン・フォックス他。

9月7日(金)より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他、全国順次公開決定!

2012年4月15日 (日)

シネマニュース■デンゼル・ワシントン主演最新作、邦題決定

全米No.1ロングヒット!!
デンゼル・ワシントン主演最新作
『SAFE HOUSE』(原題)

 9月よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国公開となる、話題の逃亡アクションサスペンス大作『SAFE HOUSE』(原題)の邦題が『デンジャラス・ラン』に決定。
 2月10日の全米公開初週2位スタートから2週目に逆転で首位を獲得し、その後も7週連続でトップ10圏内に入り続け、本年度No.1ロングヒットを記録。既に傑作の呼び声も高く、作品の質を記録で証明した本作。主演のデンゼル・ワシントン歴代作品の中でも『アメリカン・ギャングスター』に次ぐ記録を樹立。この秋、デンゼル史上最も危険な“極上の悪”に日本が染まります。

【story】
 指令:「犯罪者フロストを、次の隠れ家へ連行せよ─」
 悪に染まった伝説のCIAエージェントと逃げ続ける、危険すぎる32時間!
 最果ての地、南アフリカにあるCIAの隠れ家にひとりの男が連行されてきた。
 彼の名はトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)。36カ国で指名手配を受けた犯罪者にして、元CIA最強のエージェント。そして彼が収容されるや否や、完璧なはずの隠れ家が襲撃される。
「奴らは、俺を狙っている。お前は俺を守る義務がある。どうする?」
 フロストに選択を迫られる隠れ家の管理人マット(ライアン・レイノルズ)。新米CIAの彼は壊滅寸前の隠れ家からフロストを引き連れ、決死の脱出を試みる。
 武装した未知の敵は何者なのか?フロストが狙われる理由は何なのか?
 あまりに危ない男と運命を共に、今、危険すぎる逃避行が始まる!

 あなたはこの32時間、逃げ切れるか──

『デンジャラス・ラン』
監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト:デンゼル・ワシントン、ライアン・レイノルズ、ヴェラ・ファーミガ
c2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved. PG-12

9月 TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー

2012年4月14日 (土)

シネマニュース■「アメイジング・スパイダーマン」【ワールド・プレミア日本開催決定のお知らせ】

『アメイジング・スパイダーマン』(6月30日(土)世界最速3D公開)
ワールド・プレミア日本開催決定のお知らせ

 2002年『スパイダーマン』、2004年『スパイダーマン2』、2007年『スパイダーマン3』で、過去3作品の全世界興行収入が25億ドルを超える大ヒットとなった『スパイダーマン』シリーズ。1962年にマーベル・コミックで初めてスパイダーマンが登場してからちょうど50周年となる2012年、スタッフ・キャストを一新した新しいシリーズとして満を持して再始動する!新章となるのがその名も『アメイジング・スパイダーマン』だ!

 日本公開は6月30日(土)で、本国アメリカの7月3日より3日早い世界最速公開が既に決定しており、既に複数のプロモーションが動き出している中、なんと世界最速のワールド・プレミアが日本の六本木で行なわれることが決定! 世界中のどこよりも早く、新シリーズの第一弾がお披露目されるという、まさに世界最速づくし! 日本のファンにとっては、まさに"アメイジング!(驚き!)"なニュースだ!

 今回の新スパイダーマンお披露目となるワールド・プレミアの開催場所は、当初から世界中のファンたちから大注目だった! なぜなら、スパイダーマン1と2は本国アメリカのロサンゼルス、3はなんと日本で行なわれ、結果、日本は海外マーケットで興行収入No1になり、さらにシリーズ3作品の中でもNo1の成績を残した・・・という逸話がある! つまり、ワールド・プレミア開催国は興行収入が必ず上がる! 海外(アメリカを除く)でもNo1になれる! という実績を証明しただけに、各国では是非、自国で開催してほしいと争奪戦? だったのだ。が、見事に開催地に選ばれたのは3に続き、またしても日本だった! ワールド・プレミア日本開催について、唯一シリーズ全作に携わっているプロデューサーのアヴィ・アラドは、「過去シリーズがすべて大ヒットとなった日本が世界でも最も重要な海外マーケットであることに加えて、日本人は、映像やアクションのダイナミックさだけではなく、ストーリーやドラマをより重要視する高い文化的思考を持っている」と、マーケットの大きさだけでなく、開催決定には国民性を重要視したことを明らかにしている。また、「震災で苛酷な環境に置かれながらも、下を向かず復興を目指す日本人の力強さには世界中が胸打たれた。今度は我々そしてスパイダーマンが、逆境に立ち向かう勇気を与えたい」と、日本でのワールド・プレミア開催は復興支援の意味もあると語った。
 また、主人公ピーター・パーカー、そして新たにスパイダーマンを演じるアンドリュー・ガーフィールド、そしてスパイダーマンの初恋の人グウェンを演じるエマ・ストーンらは共に「私たちの大好きな日本で、スパイダーマンの新たな伝説が幕開けすることをとても幸せに思う」と語り、日本でのワールド・プレミア開催に喜びの声を寄せている。

6月13日(水)に決定したワールド・プレミアには、一新したスタッフ・キャストの6名を含むスタッフ総勢30名で来日予定! 監督のマーク・ウェブ、スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールド、初恋のグウェン役のエマ・ストーン、悪役のリース・イーヴァンスなど、ワールド・プレミアにふさわしいオールキャストで来日予定!

 六本木の劇場を借りての3Dプレミア上映に加え、六本木ヒルズアリーナでは、白い蜘蛛の巣で覆い尽くされた設えの中で、3の時と同様に劇中でスパイダーマンを演じている本物のアクターが登場する演出が用意されている。しかし前回はただ鉄塔の上に登っただけであったが、今回は初めて、実際に映画であるようなスパイダーマンが糸を使って宙を舞い、自在にスウィングするというアメイジングな仕掛けが目の前で見られるのだ! 加えて、本作の初めての予告編で話題となった、スパイダーマン目線の映像もこのイベントで再現予定! スパイダーマンが六本木を舞いながら見ている視界を、イベントに来ている人たちと共有し、皆がスパイダーマンになった気分を味わえるといった稀に見る体感型の映画イベントを予定している。
 そして凄いのは演出だけではない! 話題性に伴う対価も必要となる。ワールド・プレミアの総費用はこの不況のご時勢では破格の1億円! 盗撮防止の為の350人の警備員を動員し厳戒態勢を敷く。予算や数字の部分だけを見てもかなり大規模な映画イベントだと言える。勿論、華々しいレッドカーペットを歩く豪華な日本のゲストも来場し、華やかな一夜となることは間違いない!

<ストーリー>
ニューヨークの高校生ピーター・パーカーは優しさと正義感と優秀な頭脳を持つ普通の少年。その持ち前の正義感から、クラスメイトからいじめを受けることもあった。両親が小さい頃に謎の失踪を遂げて以来、優しい伯父さん、伯母さんと暮らしてきた。同じ学校の秀才で、NY市警の警部を父に持つ少女グウェン・ステイシーにひそかな思いを寄せている。
ピーターは両親の失踪の秘密を探っていく中で、科学者である父親がかつて働いていた研究施設で偶然、ある蜘蛛に噛まれてしまう。翌日目覚めたピーターは、以前の自分とは違っていることに気づく。すでに蜘蛛の性質を遺伝子レベルで融合した新しい自分=スパイダーマンになっていた。さらに失踪の謎を探っていく過程で、父親の研究仲間だったコナーズ博士の存在を知って訪ねる。しかし、その出会いがNYを恐怖に陥れることになる怪物リザードを生み出すきっかけとなってしまうのだった――。

6月30日(土)TOHOシネマズ日劇他世界最速3D公開

■公式HP:http://www.amazing-spiderman.jp/
■公式FB:http://www.facebook.com/AmazingSpiderman.JP
■公式Twitter:http://twitter.com/Spiderman_JP

涼風家シネマクラブ■帰郷

監督/萩生田宏治
キャスト/西島秀俊、片岡礼子、守山玲愛、吉行和子、高橋長英、ほか
2004年/日本/82分

 ある日突然、実家の母から「結婚します」というハガキをもらい、急きょ帰郷する主人公。父が死んでから女手ひとつで自分を育ててくれた母が、なんで今さら再婚するのかと思いながらも、幼なじみの父親と再婚する母を祝福する。
 結婚式のあと、幼なじみたちと飲んでいると、同級生で、突然故郷から姿を消した深雪が、離婚して子供を連れて戻ってきていることを知る。実は主人公・晴男は深雪が故郷を出る前日、彼女と初体験をしていたのだった。
 深雪とふたりで話しているうちに、ヘンな雰囲気になり、あのときにようにふたりは…。帰宅する道で「明日、家に来て」と深雪に誘われ、晴男は東京に戻る前に深雪の家に行くのだが、深雪はまた姿を消し、娘だけが残されている。目が晴男くんにそっくり…という意味深な言葉を残したまま連絡のつかない深雪を探しながら、晴男は娘が思いつく、深雪のいそうな場所を辿っていくのだが…。
 大人になりきれない晴男が、深雪の娘と行動を共にするうちに、ちょっとだけ成長していく。多くの人がそうであるように、子供と接することで大人になっていくという経験を、晴男も体験していくのだ。子供を持ったばかりの人たちには身近な追体験だろうし、まだ子供のいない人にとっても晴男と共感することのできる感覚ではないだろうか。
 晴男は娘に、いつしか本当の親子のような感覚を抱く。それは深雪の残した意味深な言葉のせいもあるだろうが、娘といっしょにいることで父と娘というつながりを意識するのだ。
 とはいえ監督はことさら大げさにそれを語ろうとはしていない。むしろ淡々とした印象すら受けるだろう。しかしその語り口が観るものの心の中にジワッと染み込んでいくのだ。
 少年のような生真面目さで娘に接する晴男が、いやおうなく「父」にならざるを得ない状況で、深雪が見つからなければ自分が育てていこうとまで決意していく経過は、女性のように妊娠期間中から母になっていくのとは違う、男の姿かもしれない。この映画で、家族や周囲とのつながりを考えてみるのもいいだろう。

2012年4月13日 (金)

シネマニュース■『だれもがクジラを愛してる。』邦題&キービジュアル決定!

2012年7月 TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー!
公式サイト:http://love-whale.jp/

『チャーリーズ・エンジェル』シリーズや『50回目のファースト・キス』など、女優だけなく製作者、監督としても活躍するドリュー・バリモア主演の『BIG MIRACLE』の邦題が
『だれもがクジラを愛してる。』に決定。

 本作品は今年2月に全米で公開され、1988年10月にアラスカの氷海に閉じ込められた3頭のクジラ救出事件の実話を、当時この事件に関わったジャーナリスト、トム・ローズが書いた原作「Freeing the Whales」を元に描かれたドラマです。
 インターネットのない時代、地方の小さなニュース報道が全米に流れ、環境保護活動家、石油採掘会社、地元民が合同で行った救出活動が、政府・ホワイトハウス、そして冷戦国だったソ連までも巻き込み、世界が注目するニュースとなっていく。各々の思惑が絡みながら、はたしてクジラを救出することができるのだろうか?
 救出劇に関わった人々の人間模様に、加熱するマスコミ報道、そして当時の国際社会の状況も垣間見ることができる本作品は、全編アラスカ州内での撮影や、当時のニュース映像も使用されているなど、事件のリアリティさを見事に表現しています。

 共演には、『恋するベーカリー』のジョン・クラシンスキー、『Jエドガー』のダーモット・マローニー、『バーレスク』のクリスティン・ベル、『3時10分、決断のとき』のヴィネッサ・ショウ。監督は『旅するジーンズと16歳の夏』『そんな彼なら捨てちゃえば?』ケン・クワピス。公開は、2012年7月、TOHOシネマズシャンテほかにて全国順次公開。

STORY
 1988年10月、アラスカの地方テレビ局でリポーター兼ディレクターのアダム(ジョン・クラシンスキー)は、バロー岬沖の氷上で、小さな穴から息苦しそうにして頭を出す3頭のクジラを発見し、それをニュースにして流した。その地方ニュースがメイン局のニュースで流れ、またたく間に全米で注目を浴びることとなる。現場にやってきたアダムの元恋人で環境保護団体職員のレイチェル(ドリュー・バリモア)は、知事に救出の要請をするが無視されるものの、匿名の電話で地元の石油会社が砕氷用ホバークラフトを持っていることを知る。レイチェルからの要請を受けた環境破壊の首謀者と言われている石油会社の社長マグローは、これが会社の宣伝になると快諾し、州兵部隊司令官に要請して救出作戦が開始される。一方、アダムはニュースの報道で過熱する現状の中、メイン局からの期待を受け気をよくするが、クジラとの共存共栄するイヌアピック族の姿に心を打たれ、報道よりもクジラを助けたいという気持ちが強くなっていく。そしてこの事件はホワイトハウスやソ連をも巻き込み、世界的なニュースとなっていく。果たしてクジラを助けることはできるのか・・・。

監督:ケン・クワピス   
撮影監督:ジョン・ベイリー(『そんな彼なら捨てちゃえば?』) 
編集:カーラ・シルヴァーマン(『スーパー!』)
音楽:クリフ・エイデルマン(『スタートレック?未知の世界』『そんな彼なら捨てちゃえば?』)
原作:トム・ローズ「Freeing the Whales」 
出演:ドリュー・バリモア、ジョン・クラシンスキー、ダーモット・マローニー、クリスティン・ベル、
    ヴィネッサ・ショウ、キャシー・ベイカー
公式HP:http://love-whale.jp/

2012/アメリカ/ドルビーSRD/スコープサイズ/英語/107分
c 2012 UNIVERSAL STUDIOS.All Rights Reserved.   love-whale.jp

2012年7月、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロードショー!

2012年4月12日 (木)

シネマニュース■邦題、初日決定! 『トガニ 幼き瞳の告発』

8/4(土)シネマライズ、新宿武蔵野館ほか公開決定!!
映画だからこそ描けた真実が、社会を変えた。
 この度、2005年に実際に起きた事件を映画でしか表現できない描写で映像化、韓国で昨年460万人以上を動員した『トガニ』の邦題が『トガニ 幼き瞳の告発』と決定、8月4日(土)よりシネマライズ、新宿武蔵野館ほかで公開される運びとなりました。
 ある聴覚障害者学校で信じられない事件が告発された。2000年から6年もの間、校長を始め教員らが複数の生徒に性的虐待を行なっていたのだった。2005年の事件発覚後も加害者は法的な処罰を受けず、教壇に立ち続けていた。その事件を題材にした本作は、韓国で公開されるや大きな反響を呼び、多くの人々が不条理な司法制度を批判し政府を動かすまでに発展、一大社会現象を巻き起こした。
「コーヒープリンス1号店」のコン・ユがいままでのイメージを超え、命を掛けて闘う教師役を熱演。現実と良心との間で葛藤する主人公の姿、子供たちの希望を信じようとするまっすぐな眼差しが、観る者の心を揺さぶる。事件の悲惨さのみならず、息詰まる法廷劇の行方にも目が離せない極上の告発サスペンスだ。

【STORY】
 郊外の学校に赴任することになった美術教師イノ(コン・ユ)は、ある放課後、寮の指導教員が女子生徒の頭を洗濯機の中に押し付ける光景を目にし生徒をかくまう。その少女は男女複数の生徒が校長を含む教師から性的虐待を受けていることを告げる。幼い娘を持つ彼は、大きな衝撃と憤りを感じこの真実を告発することを決意する。様々な妨害や葛藤がありながらも子供たちと共に法廷に立つイノ。しかし、彼らの前に残酷で理不尽な現実が立ちはだかる・・・。

4月7日(土)より前売券発売開始!
◆特別鑑賞券:¥1500(税込) <当日一般¥1800の処>
劇場窓口限定で、いつもと違う表情が魅力的な、"憂いの"コン・ユ カード(3枚入り)を
プレゼント!(一部劇場/数量限定)

原作「トガニ」蓮池薫氏の翻訳により、新潮社より5月末発売決定!
◆韓国で大ベストセラーになった、孔枝泳(コン・ジヨン)原作の「トガニ」も蓮池薫氏が翻訳を担当し、新潮社より発売が決定した。今後も映画とのコラボレーションを予定!

出演:コン・ユ 「コーヒープリンス1号店」『あなたの初恋探します』 チョン・ユミ
監督:ファン・ドンヒョク
原作:孔 枝泳(『トガニ 幼き瞳の告発』蓮池 薫/訳 新潮社刊)

2011年/韓国/125分/カラー/シネスコ/ドルビーSRD/日本語字幕:根本理恵/原題:トガニ/
提供:CJ Entertainment R-18
c 2011 CJ E&M Corporation. All Rights Reserved
公式HP:dogani.jp

8月4日(土)シネマライズ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

涼風家シネマクラブ■気まぐれな唇

監督/ホン・サンス
キャスト/キム・サンギョン、チュ・サンミ、イェ・ジウゥン、ほか。
韓国。

 この映画の内容を簡単にいってしまうと、駆け出しのあまり売れていない俳優が、先輩を訪ねて旅に出た先で出会った女たちと行きずりの恋をするということになるのだが、これだけでは面白いのかつまらないのかわからないと思う。正直なところ「見たい」とは思わないかもしれない。そこでタイトルである『気まぐれな唇』である。そう、主人公が出会う女たちはそれぞれに主人公に対し好意的な言葉を囁き、あるいは愛しているとまで言う。しかし、である。出会いはすぐに別れを迎え、女たちは去っていく。
 女心がわかっていない男が主人公だというのもあるだろうが、行きずりなんだから、という冷めた男でもある。それでいて学生時代に知り合っていた女性と偶然再会したときには、自分が燃え上がってしまう。相手は結婚しているというのに、だ。
 監督は韓国の日常的なようすを笑い飛ばすように描いた、と言っているが、その撮影も即興的で初めから練り込まれたシナリオではなくアドリブ的な要素が多かったようだ。それがリアルな韓国の日常を描き出すことに効果を上げている、のかどうかは韓国の日常を知らないものには何とも言えないが。
 舞台となるのはソウルなどの大都市ではなく地方都市。なんか日本の地方都市みたいで、画だけ見てると日本映画のよう。ラブホテルも日本のそれと同じだったしなあ。
 全体として淡々と描かれる作品であるが、何度か登場するベッドシーンが映画の雰囲気にお構いなく長く生々しいのが印象的。あまり長いので見ているとだんだん恥ずかしくなってきてしまう。
 個人的な印象として、主人公のバカさ加減、女にだらしないところなど、万国共通のダメ男振りが身につまされる。女の気を引こうと見栄を張り、1度関係ができてしまうと横柄になる。いやいや、人の振り見て我が身を…というところ。 この映画、一緒に見るなら同性とがいい。間違っても彼氏となんて一緒に見てはいけません。なぜって、さっき述べたように男のバカさ加減が見えてきちゃうし、もしかしたら彼もわたしの知らないところで…なんていらない疑惑も持ってしまうかもしれない。そして、彼の方も同じように、女ってどうしてこう気まぐれな生き物なんだろうと思うでしょう。

「微熱」04年 月号掲載

2012年4月10日 (火)

涼風家シネマクラブ■弓

監督/キム・ギドク
キャスト/チョン・ソンファン、ハン・ヨルム、ソ・ジソク、ほか。
2005年/韓国/90分

 海の真ん中に、古い船が一隻ぽつんと浮かんでいる。船には老人と少女が暮らしていた。
 船は、海釣りのポイントとして、釣り人に知られていて、老人は毎日釣り人を案内してくることで生活しているらしかった。
 釣り人の中には、そのような船に似つかわしくない、美しい少女の存在に驚くと共に、イタズラしようとするものもいる。が、そんなとき釣り人の間近には弓矢が放たれ、肝を冷やすことになる。
 そう、老人は少女を守るために自慢の弓を使うのだ。
 弓はまた、占いにも使われる。船の側面に描かれた観音像の前を、ブランコに乗った少女が行ったり来たりしているところに、老人が弓を放つ。少女に当たらないよう、観音像に命中させた弓で運勢を占うのだ。この占いも、老人と少女のあいだに信頼があるからこそできるものだろう。周囲にはわからないふたりの絆がそこにはあるのだ。
 少女は6歳のころに、老人がどこからか連れてきたという。16歳になったとき、老人と少女は結婚するのだという。少女は船の上で長い時間を過ごし、外の世界を知らない。老人との生活がすべてだった。
 そんなとき、ひとりの青年が釣り人に混じってやって来た。歳の近い青年に、心ひかれる少女。そのときから何かが変わっていくのだった。
 老人の、青年に対する嫉妬、少女の心変わりに対する焦りといったもの、また少女の老人に対する想い、青年に対する恋心などが、一切のセリフのないままに描かれていく。いや、セリフがないのは老人と少女だけだ。まるで言葉が話せないのかと思うほどにふたりは無言だが、そういうわけではない。
 老人は弓に弦を張り、韓国二鼓のようにして音楽を奏でる。これが老人の、少女に対する言葉でもあるようだ。
 青年によって、船を離れる決意をした少女。そして老人は少女を失いその命を断とうするのだが…。
 この世の中に永遠の愛はあるのだろうか。そして永遠の生命はあるのだろうか。そんなことを考えさせる映画である。

「微熱superデラックス」06年10月号掲載。

2012年4月 7日 (土)

涼風家シネマクラブ■好きだ

監督・脚本・撮影・編集/石川 寛
キャスト/宮崎あおい、瑛太、西島英俊、永作博美、ほか。
音楽/菅野よう子
2005年/日本/104分

 野球部を辞め、突然ギターを弾きだしたヨースケ。そんなヨースケを見つめるユウ。ふたりはお互いの気持ちを言葉にしないまま、微妙な距離感を感じていたが、ヨースケが、ユウの姉について話をすることから、ユウはヨースケと姉が会うように仕向けてしまう。
 それから17年。ユウとヨースケのふたりは会うこともなく大人になっていた。ヨースケは音楽業界の片隅で生活をしており、高校時代の夢を叶えてはいた。しかし現実の生活は、高校生が描く夢とは違っていたのは当然かもしれない。
 そんなとき、偶然ユウと再開し、ふたりはこれまでのこと、いま現在のことなどを夜通し語り合うのだった。
 17年間、心の中にしまっていた気持ちに改めて気がついたヨースケは、ユウに電話し、「昔約束したことがあって、もう一度ちゃんと会いたいんだ」と告げ、待ち合わせるのだが…。
 映画は、高校時代のユウとヨースケ、17年後のユウとヨースケの2部構成となっているが、冒頭でユウのモノローグとして「ヨースケ、覚えてる?」という言葉が入るように、17年後のふたりの記憶として、高校時代が描かれているのかもしれない。そういう意味では、青春映画というよりも、大人の恋愛映画といったほうがいいかもしれない。
 高校時代に、お互いに気になりながらも、言えずに終わってしまったひと言を、大人になったふたりが、どのタイミングで口にすることができるのか、この映画の見どころである。
 監督の石川 寛は、脚本はもちろん、編集、撮影まで自身で担当している。まさに監督による、監督の映画といったところか。プロデュースにも関わっているので、ある意味、自主制作にも近いのかもしれないが…。
 映画では、ほとんど音楽が使われていない。ヨースケが練習しているギターの音と、そのメロディーを口ずさむユウのハミングが、そのすべてといってもいいくらいだ。静かな中でのふたりの会話が観るものの心の中にしみこんでいく感じが、この映画の魅力でもある。

「微熱」06年4月号掲載。

2012年4月 5日 (木)

涼風家シネマクラブ■彩恋/SAI-REN

監督/飯塚 健
キャスト/関めぐみ、貫地谷しほり、徳永えり、温水洋一、きたろう、細山田隆人、ほか
2007年/日本/91分

 つき合って1年ちょっと、突然彼から別れようと切り出されたナツ、何度も運転免許の試験に落ちている男嫌いなココ、泣き虫なマリネという3人の女子高生が主人公。
 ココは母子家庭で、ナツとマリネは母親がいないという、片親の3人は、お互いを分かり合える仲間なのです。
 物語はこの3人を中心に、ココとマリネの親同士が一目惚れして恋に落ちてしまったり、ナツの弟の恋愛&初体験、ナツ自身の妊娠などなど次から次に起こる事件を追いながら、3人の心模様や人間関係を描いていきます。
 きたろう演じる教習所教官のセリフなど、思わずニヤリとしてしまうシーンも多々あり、笑いあり涙ありの青春ドラマと言ってしまっていいのではないかと思います。
 またシーンに合わせた挿入歌も効果的で、登場人物たちの心情を代弁しているような感じで使われいますから、音楽からもストーリーを感じられるのではないでしょうか。
 舞台は千葉県銚子市。海が見えたり風力発電の風車が見えたりする景色の中で展開するストーリーも、青春を描くのにはピッタリかも。監督の頭の中にも「風の吹く街」のイメージがあったそうで、銚子の風景はそれに合っていたようです。
 でも気になる面もあります。ナツの弟は中学生という設定ですが、同級生の彼女と初体験しようとしています。そのことを父親も知っていて応援していたり、ナツも未成年ですが堂々と飲酒していたりします。
 現実の中高生にとって当たり前になってしまっていることかもしれませんが、公共のメディアであるという自覚とか、責任感というものがあるのかな、とちょっと疑問に感じてしまいますね。
 マリネが電車の中で一目惚れした相手が、ナツの通う予備校の生徒であることがわかり、マリネは「玉砕してくる」と告白に向かい、ナツの弟は彼女が引っ越してしまうことになり、駅に見送りに行く。次々に起こってきた事件が収束に向かうクライマックスとその結末は、アナタの眼で確かめてください。そして、アナタの恋にも彩りを!

2012年4月 3日 (火)

涼風家シネマクラブ■樹の海/JUKAI

監督/瀧本智行
キャスト/萩原聖人、井川 遥、池内博之、津田寛治、小嶺麗奈 ほか2004年/日本/119分

「樹の海」と書いて「じゅかい」と読む。つまり富士の樹海、青木ヶ原を舞台にした物語だ。
 4つのエピソードからなる物語は悪徳金融業者や横領犯、ストーカーといった主人公たちによって進められていく。さまざまな形で人生の最後を樹海の中で迎えようとする人々とそのいきさつを腰を据えて描いていくスタイルは、一見テレビドラマでも良さそうに感じられるが、映画館という空間で見てこそ心に響いてくるものがあるように思う。
 特に津田寛治と塩見三省による3つ目のエピソードは、この作品のテーマをもっとも体現しているのではないだろうか。
 樹海で自殺した女性の、その死の動機を探す探偵(塩見)は、彼女と写真にツーショットで写っていた男(津田)に会い事情を聞こうとするが、男はその写真を見ても彼女をまったく思い出せない。さらに記憶をたどればサッカーのワールドカップのとき、たまたまスポーツバーで隣り合わせただけだということがわかり、死の理由にはたどり着けない。「彼女は楽しかった思い出だけ持って行ったのかもしれません」と探偵はつぶやく。
 男と探偵はまったく関係のない世間話などを交えながら、いつしか意気投合していき、男は思うのだ。
「いままですっかり彼女のことを忘れてしまっていたけど、これからはしっかり覚えておいてあげたい」
 このエピソードで登場する歌がある。「五つの赤い風船」の『遠い世界に』だ。この歌は今回「AMADORI」によってカバーされ、本作の主題歌にもなっている。
 樹海で死を選ぶもの、死のうとするが死に切れず、生きることを選択するもの、今日ややもすれば現実感を失いがちな生と死を、正面から見つめた作品だ。といって重くなりすぎず、かといって軽くはない。これは死が必ず訪れるものでありながら日常では忘れてしまっている我々の意識とリンクするのかもしれない。死は案外身近なものなのだから。

初出/レディースコミック「微熱」05年7月号

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