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2012年4月12日 (木)

涼風家シネマクラブ■気まぐれな唇

監督/ホン・サンス
キャスト/キム・サンギョン、チュ・サンミ、イェ・ジウゥン、ほか。
韓国。

 この映画の内容を簡単にいってしまうと、駆け出しのあまり売れていない俳優が、先輩を訪ねて旅に出た先で出会った女たちと行きずりの恋をするということになるのだが、これだけでは面白いのかつまらないのかわからないと思う。正直なところ「見たい」とは思わないかもしれない。そこでタイトルである『気まぐれな唇』である。そう、主人公が出会う女たちはそれぞれに主人公に対し好意的な言葉を囁き、あるいは愛しているとまで言う。しかし、である。出会いはすぐに別れを迎え、女たちは去っていく。
 女心がわかっていない男が主人公だというのもあるだろうが、行きずりなんだから、という冷めた男でもある。それでいて学生時代に知り合っていた女性と偶然再会したときには、自分が燃え上がってしまう。相手は結婚しているというのに、だ。
 監督は韓国の日常的なようすを笑い飛ばすように描いた、と言っているが、その撮影も即興的で初めから練り込まれたシナリオではなくアドリブ的な要素が多かったようだ。それがリアルな韓国の日常を描き出すことに効果を上げている、のかどうかは韓国の日常を知らないものには何とも言えないが。
 舞台となるのはソウルなどの大都市ではなく地方都市。なんか日本の地方都市みたいで、画だけ見てると日本映画のよう。ラブホテルも日本のそれと同じだったしなあ。
 全体として淡々と描かれる作品であるが、何度か登場するベッドシーンが映画の雰囲気にお構いなく長く生々しいのが印象的。あまり長いので見ているとだんだん恥ずかしくなってきてしまう。
 個人的な印象として、主人公のバカさ加減、女にだらしないところなど、万国共通のダメ男振りが身につまされる。女の気を引こうと見栄を張り、1度関係ができてしまうと横柄になる。いやいや、人の振り見て我が身を…というところ。 この映画、一緒に見るなら同性とがいい。間違っても彼氏となんて一緒に見てはいけません。なぜって、さっき述べたように男のバカさ加減が見えてきちゃうし、もしかしたら彼もわたしの知らないところで…なんていらない疑惑も持ってしまうかもしれない。そして、彼の方も同じように、女ってどうしてこう気まぐれな生き物なんだろうと思うでしょう。

「微熱」04年 月号掲載

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