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2012年11月 1日 (木)

新作紹介■ロックアウト

監督/スティーブン・レジャー&ジェイムス・マザー 製作/リュック・ベッソン、ほか。
キャスト/ガイ・ピアース、マギー・グレイス、ヴィンセント・リーガン、ジョセフ・キリガン、レニー・ジェイムス、ピーター・ストーメア、ほか。
2011年/95分/フランス

Photo

 フランスのSF映画というとハリウッド作品と違ってマニアックな印象が強かったりするのだけれど、本作はハリウッド映画のような仕上がりになっている。また、衛生軌道上に設置され、囚人をコールドスリープで収容するという「宇宙のアルカトラズ」ともいうべき脱獄不可能の監獄に、人質になった大統領の娘を助け出すために単身乗り込んでいくタフガイという設定は、ジョン・カーペンター作品を思い出させるものでもある。実際、リメイクと言われたら誰も疑わないかもしれない。
 しかし、だからこそ、リュック・ベッソンが作り出したこの未来の監獄を舞台にしたアクション作品はぜひ観てほしいと思うのだ。見どころはガイ・ピアース演じるスノーとマギー・グレイスが演じる大統領の娘エミリーの掛け合い。シャレたセリフまわしだけではなく、脱出劇という緊張感と共にふたりの行動そのものが、観客が目の離せないものになっている。
 時には『ブレイドランナー』を彷彿とさせるようなシーンがあったりもして、新しくSF映画を作るのは大変だなあと思わせたりもするのだが、これは本作の魅力をそぐものではない。むしろそういったSF映画のカルト的な作品の一本として本作が今後名を連ねていく可能性を秘めているといえるだろう。
 スノーにはエミリー救出の他に監獄に行かざるを得ない目的がもうひとつあった。その目的はスノーの運命を握っているものでもあり、観客はそのことも忘れずに最後まで鑑賞していたい。

 2012年11月23日より、ロードショー公開。

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