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2014年9月12日 (金)

涼風家シネマクラブ■ハッスル!

涼風家シネマクラブ■ハッスル!

監督/アンドレス・ヴォイスブルス
キャスト/アントネーリャ・リオス、ネストル・カンティリャーナ、フアン・パブロ・ミランダ、アニータ・アルバラード、ほか。

Hustle

 チリ映画界のタランティーノとも言われるヴォイスブルス監督の意欲作『ハッスル!』がいよいよ公開される。とはいえ日本においてはあのアニータが映画デビューした作品ということの方が興味を引くかもしれない。もう何か月も前にワイドショーなどでアニータの出演シーンを観たという人も多いだろう。しかしそれだけでこの映画を評価されてしまうとしたら、それは不幸なことだ。
 物語は母を亡くした兄弟シルビオ(カンティリャーナ)とビクトル(パブロ・ミランダ)がサンチアゴに出てきてなんとか暮らしていく中で、兄は弟をきちんと学校に通わせようと、裏社会の仕事をしながらも金を稼ごうと努力する。また弟の誕生日には、男にしてやろうとナイトクラブに連れて行き、アニータ演じる娼婦に、筆下ろしを頼んだりする。ちなみにアニータの出演シーンは、ここだけ。もっともこのシーンは映画の構成上2度登場するのだが、アニータは大きなオッパイを惜しげもなく見せながら17歳の少年を誘惑するが、結局弟はアニータではその気になれず男にはなれないという顛末(日本人にとってはさもありなん、と苦笑いのシーンだろうか)。またそのクラブでセクシーなダンスを踊るグラシア(リオス)に一目惚れし、少年らしい強引とも言えるアタックを開始する。しかしグラシアはクラブのオーナーで裏社会の実力者・パスカルの女であり、彼女は自分の野望のために兄とも関係を持ってしまう。
 最初は弟ビクトルを中心に物語が進み、次に兄シルビオ、そしてグラシアを中心に物語られる。しかも同じ時間をそれぞれの視点で描いていくので、時間経過が行ったり来たりする部分があり、最初は戸惑うかもしれない。
 全体の雰囲気としてはかつてのフランス映画のヌーベルバーグ的な匂いがあって、そこに官能的なシーンが色をそえるといった感じ。シルビオとグラシアの燃え上がるベッドシーンに、パスカルの一方的なセックスはもちろん、映画冒頭でのグラシアのセクシーなダンスも見逃せない。
 アニータの出演や官能シーンばかりが強調され気味の映画だが、実はストーリーもしっかりしているので、単にエッチな映画を見るということではなく、しっかり映画として楽しみつつエッチなシーンも堪能できるという作品だ。
 まだ日本では馴染みの薄いチリ映画だが、この作品がきっかけとなってさまざまな作品が公開されればと思う。その役目をもこの映画は担っているだろう。

「微熱」04年12月号掲載

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