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2014年9月22日 (月)

涼風家シネマクラブ■レッドバルーン

涼風家シネマクラブ■レッドバルーン

監督/ホウ・シャオシェン
キャスト/ジュリエット・ピノシュ、シモン・イテアニュ、ソン・ファン、イポリット・ジラルド、ほか
2007年/フランス/113分

Photo

 フランス、オルセー美術館の開館20周年事業として、美術館が映画制作に全面協力するというプロジェクトがあり、その第一回作品の監督に選ばれたのが台湾のホウ・シャオシェンだった。
 監督は1956年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『赤い風船』とその監督ラモレスへのオマージュとして本作を構想。パリに住む母とその幼い男の子、台湾からの留学生でベビーシッターとして雇われたソンを通じて、パリの街や人々を俯瞰(ふかん)していくようなストーリー。そして3人を、いやパリの街や人々を優しく見つめるように、赤い風船がふわふわと画面を漂っていく。
 物語は、ソンがベビーシッターとしてやって来るところから始まる。
 母親のスザンヌは、人形劇団で仕事をしていて、新しい公演を前にして多忙だった。彼女に代わってシモンを学校まで迎えに行き帰宅する途中、ソンは自分が映画の勉強をしていると言い、自分のビデオカメラでシモンを撮影する。このときソンは「『赤い風船』っていう映画、知ってる?」とシモンに問いかけるが、これは監督から映画を見ている人々に対しての問いかけでもあるだろう。パルムドールを受賞しながらさまざまな問題から気軽に鑑賞できない状態が続いていた『赤い風船』は、なかば伝説的に語られていたからだ。
 スザンナは、部屋を貸している友人が家賃を滞納しているとか、離婚した夫の態度とか、日常暮らしていることで起こるさまざまなトラブルにみまわれる。
 そんな都会の生活の中で、ふわふわと漂う赤い風船は、人々のストレスをもふわりと取り除いてくれるように思えてくる。そして青い空に赤い風船は高く漂っていく。いつもどこからかシモンを、パリの人々を見つめているかのように、ゆっくりと。静かな余韻を残しながら。



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