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2014年9月28日 (日)

涼風家シネマクラブ■みえない雲

涼風家シネマクラブ■みえない雲

監督/グレゴール・シュニッツラー
キャスト/パウラ・カレンベルク、フランツ・ディンダ、ハンス=ラウリン・バイヤーリンク、トーマス・ヴラシーハ、カリーナ・ヴィーゼ ほか
2006/ドイツ/103分

 ドイツの田舎町に住む普通の女子高生ハンナ。ちょっと風変わりな転校生、エルマーが気になる女の子の日常を、追いながら映画は始まる。ティーンエイジャーのラブストーリーかと思っていると、突然物語は急転。試験を抜け出して、誰もいない視聴覚室でキスをしていたハンナとエルマーの耳に、原子力発電所の警報が聞こえてくる。
 教室に戻って避難しようとするふたりを、教師は「訓練だから」と止めようとするが、やがて校内放送でも原発事故発生のアナウンスが。
 映画は一転してパニック映画のような様相となり、街を逃げ出す人々を映し出していく。
 自宅に戻る途中で、風の方向を確かめて、「原発に近い街は今ごろ全滅だ」とうそぶくクラスメイト。しかしハンナの母は出張で、その街に行っていたのだった。幼い弟が待つ家に戻り、とりあえず地下室にこもることを決めるのだが、心配していた母からの電話で「今すぐ駅に行って列車に乗りなさい」という指示。が、電話はすぐに切れてしまった。エルマーが車で迎えに来るという約束もあり迷うハンナだったが、弟と自転車で駅に向かうことに。
 道は封鎖され、車で駅に向かっていた人たちで渋滞が起こり、警官隊といまにも衝突しそうな雰囲気。裏道に回って駅に向かうハンナたちだが、幼い弟は事の重大さを理解せず「疲れた」「暑い」とすぐに止まってしまう。
 背後には放射能を含んだ黒い雲がゆっくりとハンナたちの方向に迫ってきていた。もう一刻の猶予もないのだ。
 チェルノブイリの原発事故直後に発表された小説を原作としたこの映画は、すべての原発保有国に身近なテーマであると共に、忘れてはならない危険が、すぐそこにあることを教えてくれる。いつもと変わらない日常が、一瞬にして非日常に変わる瞬間を、見事に描いた作品だ。
 ハンナはエルマーに会えないまま放射能雨に打たれる。ふたりの愛の行方は?

「微熱」2月号掲載/セブン新社刊


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