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2014年9月21日 (日)

涼風家シネマクラブ■愛おしき隣人

涼風家シネマクラブ■愛おしき隣人

監督・脚本/ロイ・アンダーソン
キャスト/ジェシカ・ランバーグ、エリック・ベックマン、エリザベート・ヘランダー、ビヨルン・イングランド、ほか
2007/スウェーデン・フランス・デンマーク・ドイツ・ノルウェー・日本/94分

 北欧のとある街の住人たちを見つめるように展開される、ユーモアあふれる映画。登場するのはアル中の女性にその恋人、バンドのギター兼ボーカルのイケメンに彼に恋する少女、精神科医、街角のバー、とどこにでもいるような人々。出演者もオーディションで選ばれたプロもいれば、街でスカウトした素人もいるという感じで、こちらもさまざまであり、どこにでもいるような人々。
 映画を観る前、ドキュメンタリーなのかと思っていたのだが、そうではなく綿密に練り上げられたシナリオに沿って展開するストーリーになっている。
 とはいえ最初にでてきた人物が、いくつかのエピソードのあとにまた登場するという感じで、登場する人それぞれが物語を持ち、さまざまな人生を映画の中で見せてくれているようである。
 そう、人にはそれぞれその人の人生というドラマがあるように、映画の中では登場する人ごとに違う物語があると教えてくれるのだ。それは脚色されたドラマかもしれないが、確かに映画を観るわたしたちそれぞれが同じようにドラマの中にいることを気づかせてくれる。
「夢を見たんだ」とカメラに向かって語りかけてくるシーンが何度かあるが、これは鈴木清順の作品を彷彿とさせる。
 登場する人々がまったくバラバラなのは当然だが、ある瞬間にふとすれ違うように出会ったりもする。
 たまたまその街に居合わせたなんの関係もない人々の、関連性のないエピソードの数々が、全体として大きな物語となりテーマとなっている。個人という最小単位が集まって集団ができ街ができ国ができ上がっているという、わかっていても忘れがちなことを指摘しているのだ。そして国はひとりひとりの国民、個人が集まっているのであって、それぞれに物語が生活がある。
 ラストシーンで街の上空を爆撃機の編隊が飛んで行く。その意味をよく噛みしめてほしい。


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