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2014年10月 8日 (水)

涼風家シネマクラブ■新・O嬢の物語

涼風家シネマクラブ■新・O嬢の物語

監督/フィル・レイルネス
キャスト/ダニエル・シアーディ、ニール・ディクソン、マックス・パリッシュミッシェル・ルーベン、ほか

『O嬢の物語』といえばなかば伝説と化したフランスのポルノ小説であり『エマニエル夫人』の監督が映画化したことでも知られている。
 ポルノとはいってもその内容はSMをテーマにしており、サディズム、マゾヒズムそれぞれの官能を主人公Oが体験していく物語である。
 今回、21世紀版の『新・O嬢の物語』では、舞台をアメリカ、ロサンジェルスに移し、主人公Oも、写真家として自立した女性である。しかし経済的な理由から、作品集出版の費用を援助しようというスティーブン卿の申し出を受け入れ、官能の契約を交わすのだ。彼女はアブノーマルなセックスの数々を経験しながら自分の中に眠っていた性への興味に目覚めていく…。そして拘束されてムチで打たれたり、恋人の目の前でほかの男に犯されるなど、通常では体験できない数々のプレイを受け入れていくのだ。
 Oをスティーブンに引き合わせることになる恋人のルネ、彼女の写真のモデルであり、スティーブン等の計画の元、Oにレズプレイを仕掛けるジャクリーンと物語を彩る登場人物たちも魅力的だ。
 特に恋人ルネとのセックス、ジャクリーンとのレズプレイは美しい映像とムーディーな音楽に演出され、官能的であるとともに芸術的だ。じっくりと映し出される愛撫は、映画館のシートに座っていても落ち着かなくなるかもしれない。
 けれどもこの作品には大きな不満が残る。というのも写真集の制作のためにも自分の性欲を追求しようとSMプレイに飛び込んでいくOであるのに、彼女が体験していくプレイはちっとも楽しそうでも気持ちよさそうでもなく、ただの体験にしか感じられないのだ。ストーリー上自ら望んでムチを受けたり、お仕置きを望んだりもするが、M的な快感を求めて…というよりは、それによって契約を継続するためという感じがしてならない。つまりはSMプレイを体験してはみたものの自分の肌には合わない、なんて感じているのではないかと思ってしまう。
 とはいうものの、支配するものと、されるもの。そんなSMの世界を覗いてみたいという女性には、入門として観るにはいいかもしれない。また美しい映像でエロティックなシーンを楽しみたいというのであればオススメできる作品だ。

「微熱」04年7月号掲載

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