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昭和ゴジラシリーズ

2011年8月10日 (水)

涼風家シネマクラブ■昭和ゴジラシリーズ考

 第一作『ゴジラ』に始まり『メカゴジラの逆襲』までの、いわゆる昭和ゴジラシリーズについて考えてみたい。
『ゴジラ』の成功は『モスラ』『ラドン』などの巨大怪獣映画へと続いていったが、結果的には「ゴジラ」を登場させるシリーズ作品に集約されていく。
 シリーズ各作品は独立したものではあるが、既作品に登場した怪獣に関してはその存在が確認されているという前提になっているようで、直接的な第○話ということではないが、つながりがあるという世界観のようである(ちなみに直接内容的につながりがあるのは、第一作と第二作、第14作と第15作、『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』、『ゴジラ対メカゴジラ』と『メカゴジラの逆襲』)。
 シリーズ化されるのと平行して、テレビにも怪獣が登場する連続ドラマが進出したことで「怪獣ブーム」が興るとともに、怪獣映画の主な観客は小学生などの子供へと移っていくことになった。内容的にもストーリーよりも怪獣同士の戦いを見せることに重点がおかれていき、ともすればドラマに強引に割り込むような形で怪獣バトルが挿入されるような構成にもなっている。さらにいえば怪獣同士の戦いが、動物的なものではなく、プロレス的なものになっていったことも昭和ゴジラシリーズの特徴のひとつといっていいかもしれない。
 シリーズを振り返って俯瞰してみると、『南海の大決闘』以後、新しい試みを毎回取り入れ、観客を飽きさせないようにと工夫しているように感じられるが、制作当時それが成功していたかといえば、怪獣ブームが去ってゴジラ自体が飽きられてしまうような状況の中で正当に評価されていたとは思えない。もっとも『ゴジラの息子』などのあからさまなファミリー路線自体が観客の求めるものではなかったのではないかという気もする。

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2011年8月 8日 (月)

涼風家シネマクラブ■メカゴジラの逆襲

監督/本多猪四郎、特技監督/中野昭慶
キャスト/佐々木勝彦、藍とも子、平田明彦、陸 五郎、ほか。
1975年/日本/83分

 いわゆる「昭和ゴジラシリーズ」の最終作品。前作『ゴジラ対メカゴジラ』の続編でもある。
 海底に散乱しているはずのメカゴジラの残骸を調査していた潜水艇が「恐竜」という言葉を残して遭難。事件はここから始まる。
 メカゴジラの残骸はブラックホール第三惑星人の手ですでに回収され、新たなメカゴジラとしてよみがえりつつあったが、ここで地球の優秀な科学者、真船博士に協力させることを画策し、事故で瀕死の重傷を追った真船博士の娘、桂をサイボーグとしてよみがえらせることで博士に協力させるよう仕向ける。また、博士は海洋生物学者として、チタノザウルスの存在を知り、装置によって自由に行動させるようにしようと計画していたが学会から追放されるような形で、それ以後孤独に研究を続け、学会や人類全体に対して恨みを抱いていた。
 前作で事件の真相に迫ったインターポールが今回も深く関わってくるのだが、これはちょっと違和感を覚える設定ではある。
 コントロールされ、街を破壊するチタノザウルスに向かってゴジラがやってくるのであるが、これもよくわからない。
 すでにここ数作品でゴジラがゴジラとしての存在理由を映画の中で示せなかったわけであるが、シリーズがここで中断するのもいたしかたなかったかと思う。

2011年8月 5日 (金)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ対メカゴジラ

監督/福田 純、特技監督/中野昭慶
キャスト/大門正明、青山一也、田島令子、平田明彦、小泉 博、ほか。
1974年/日本/84分

「ゴジラ生誕20周年」ということで、新たにゴジラ最強の敵メカゴジラが登場する。
 内容的にも充実していて20周年記念映画として力を入れて制作されたことを感じさせる。
 舞台はアメリカから返還され、海洋博を控えた沖縄。これまで大阪万博や東京オリンピックなど、現実のイベントにからんだ作品がなかっただけにこの点では異色ではある。
 海洋博の工事現場から発見された遺跡の壁に記された予言が次々と現実となり、富士山からゴジラがの登場し街を破壊していく。そして予言に従ってキングシーサーを復活させるという展開。
 キングシーサー復活の鍵となるシーサーの置物をめぐってのスパイ戦的なスリリングなシーンや、岸田 森演じる謎の人物の正体など、シナリオ的にもいい感じではあるのだが、なぜいまになって予言が的中するのか、予言された異常現象はなぜ起こるのか(西から太陽が昇るというのだけは解説されていたが)、細部にはいい加減なところも多い。
 富士山から現れたゴジラにアンギラスが戦いを挑み、その皮膚のしたに金属部分があることが判明。また街を破壊するゴジラに、もう一匹のゴジラが現れて、いよいよそれが偽のゴジラだとわかる。こう書いてみると偽ゴジラの正体に迫るミステリー的な展開があるようにも思えるだろうが、実際はもう少しスリリングにその正体を暴いてほしかったという気もする。もっともタイトルに「対メカゴジラ」とあっては最初からネタバレしているも同然といえるけれども。
 キャストにも平田明彦や小泉 博といったこれまでのゴジラ映画出演者が登場していて、20周年を盛り上げている感じだ。

2011年8月 3日 (水)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ対メガロ

監督/福田 純、特殊技術/中野昭慶
キャスト/佐々木勝彦、川瀬裕之、林ゆたか、ほか。
1973年/日本/82分

 かつてのように地上や海上で核実験は行われなくなり、変わって地下での実験が繰り返されていたが、地震など近くに与える影響が懸念される事態になっていた。
 アリューシャン列島で行われた実験は、遠く怪獣島にも影響を与えるような状況だったのだ。かつて海底に沈んだとされるレムリアの人々は、地上の人類に知られることなく平和で科学の進んだ暮らしをしていたが、この地下核実験によって平和を脅かされたため、メガロを使って地上を攻撃することを決意する。
 本作のプロローグ部分ともいえる上記の展開は、まさに第1作でのゴジラと同じ行動原理といっていいのではないだろうか。しかし今回はその海底人の使いであるメガロと、ゴジラは闘うのである。第1作でもゴジラは人類の敵として描かれていたわけだが、今回は海底人が徹底した悪という存在になっていて、ゴジラが現れると見るや、前作で登場したガイガンを援軍として寄越すように宇宙人に連絡したりする。
 メガロ、ガイガンの悪役コンビニ対して、ゴジラには本作で登場するロボット、ジェットジャガーが味方する。このジェットジャガーだが、意思を持つまではいいとして、等身大のロボットがいきなり巨大化してしまうのは、小学生低学年に向けて作られていたとしてもバカにしすぎてはいないだろうか。観客の代表ともいえる登場人物の少年に対して、兄でありジェットジャガーの発明者が、レムリアやムーなどの古代大陸の説明をするシーンも、子供に説明するにしては言葉づかいがヘンに難しいし他人行儀で違和感があったりする。
 今回も防衛隊や街の破壊シーンが過去作品から流用されているのだが、ガイガンによってゴジラが流血させられるシーンまで流用しているのには驚いた。

2011年8月 1日 (月)

涼風家シネマクラブ■地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

監督/福田 純、特殊技術/中野昭慶
キャスト/石川 博、梅田智子、菱見ユリ子、村井国夫、ほか。
1972年/にほん/89分

 前作『ゴジラ対ヘドラ』は夏休み、本作は春休みに合わせての公開となり、以後昭和ゴジラシリーズは春休みの公開となった。
 福田 純監督が再びメガホンをとり、音楽も伊福部昭が担当しているのだが、防衛軍の出撃シーンや民衆の避難シーン、キングギドラとゴジラ、アンギラスの戦闘、ギドラによる街の破壊シーンなどなど、過去の作品からの流用映像が多く、音楽も流用されている。
 地球を狙って侵入してきているゴキブリ型の宇宙人は、その星が人類と同じような生物がかつて支配していたが滅び、その道を地球の人類も歩んでいるといい、自分たちの星の寿命が近づいたので地球を占領しようとしている。しかし、進んだ科学力を持っているものの、コンピュータの指示にばかり頼っていたため主人公たちの活躍により企みは失敗に終わる。このあたり、『怪獣大戦争』のX星人と同じようである。
 この作品での見どころは、新怪獣のガイガンである。腹に回転カッターを持った強力な破壊力が魅力で、ゴジラもアンギラスもこのカッターで流血するシーンがある。
 過去作品からの映像流用で全体としては迫力のある画面が続くのだが、改めてシリーズを順番に見てくると、本作だけの新撮り部分がどうしても物足りなく見えてしまう。
 

2011年7月29日 (金)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ対ヘドラ

監督/坂野義光、特殊技術/中野昭慶
キャスト/山内 明、木村俊恵、川瀬裕之、柴本俊夫、ほか。
1971年/日本/85分

 ある意味、昭和ゴジラシリーズを代表する一本。
 前作でも取り上げられた公害などの問題はますます人々のあいだで強く意識され、ついにはヘドロの中から怪獣が登場するに至った。
 また海を汚されたことで、再びゴジラも登場。その意味では原水爆実験によってゴジラが東京を破壊したのと同じ行動原理が働いているように見えるのだけれど、結果的にはヘドラを倒しただけで海を汚した人間に対してはなんらアクションは起こさない。
 本作で坂野義光は監督デビューしており、本編のほか特撮部分の演出も手がけている(特殊効果は中野昭慶)。
 原水爆実験より身近になった公害という問題をテーマにした点では評価してもいいと思うのだが、演出のテンポはいいとはいえず、また柴本俊夫演じるところの青年の存在もどこか中途半端。さらに放射能熱線で飛行してしまうゴジラに至っては言葉がない。
 佐原健二や平田明彦、田崎 潤など、これまで何らかの役で出演してきた俳優陣は本作で一新されているのだが、これもそれまでのシリーズ作品と印象を変えている理由かもしれない。

2011年7月27日 (水)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃

監督/本多猪四郎、特技監修/円谷英二
キャスト/矢崎知紀、天本英世、ほか。
1969年/日本/70分
※東宝チャンピオン祭り第一回作品

 公害や鍵っ子、団地といった当時の現風景が盛り込まれた作品。また本作では主人公である少年の夢の中に登場する怪獣たちということで、ゴジラが街を破壊するようなシーンはない。さらに、円谷英二が病気療養中だったため特撮シーンの多くは過去の作品(南海の大決闘とゴジラの息子など)から流用している。このため実際は1度しか登場していないエビラやカマキラスなどの認知度が上がっているのではないかという気がする。
 いじめられっ子の主人公の成長物語としてよくまとまっているし、夢に登場するミニラとの友情もなかなかいい。
 強いて言うなら、前作のインパクトが強かったためなのだろうが、本作のタイトルはいかにも…という気がしていただけない。

2011年7月20日 (水)

涼風家シネマクラブ■怪獣総進撃

監督/本多猪四郎、特技監督/有川貞昌、特技監修/円谷英二
キャスト/久保 明、田崎 潤、小林夕岐子、土屋嘉男、ほか。
1968年/日本/89分
※「ゴジラ電撃大作戦」と改題して短縮版が公開されている。

 いろんな意味で昭和ゴジラシリーズを代表する作品と言っていいのではないだろうか。
 まずタイトルがすばらしい。このタイトルを超えるものはまだ出ていないような気がする。
 第1作「ゴジラ」から数えて東宝の怪獣映画20作品目ということで、11体の怪獣が登場する豪華な作品である。
 小笠原諸島に作られた怪獣ランドに、ゴジラを始めこれまで地上を荒らした怪獣たちが集められ管理されている。が、突然その怪獣ランドに異変が起こり、怪獣たちが世界各地で暴れ始める。それは小惑星群からやってきたキラアクという宇宙人の仕業だった、というもの。
 高温の中でないと生きられないことから富士火山帯に基地を置くキラアク。そのこともあってか、どうも『地球防衛軍』と印象がダブってしまっている。

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2011年7月18日 (月)

涼風家シネマクラブ■怪獣島の決闘 ゴジラの息子

監督/福田 純、特技監督/有川貞昌、特技監修/円谷英二
キャスト/高島忠夫、久保 明、前田美波里、平田明彦、土屋嘉男、佐原健二、ほか。
1967年/日本/86分

 ある意味ゴジラシリーズの中で最も異色な作品。ゴジラの子供が誕生するという点だけいえば、ゴジラも生物であるから疑問はないが、生まれてきた子供が息子(オス)、ゴジラがお父さん(オス)というのはどういう根拠なのか?(笑)。というより生殖に重要なメスの存在はどうなっているのだろうか。
 さらにいってしまえばミニラも放射能光線を吐くのだが、ミニラはいつ放射能をあびたのだろうか。設定段階での矛盾が気になる作品ではある。
 この作品、劇場公開時には観ておらずテレビ放送があったかもしれないがそれも観なかったので、ずっと見逃していた作品だった。
 もっともゴジラの息子として登場するミニラがどうしても好きになれず、どちらかいえば「観なくてもいい」作品という位置づけだった。とはいえゴジラ映画の一本であることには変わりはないので1度観てみたいというのはあった。
 この作品で登場するのはミニラのほか、カマキラスとクモンガという昆虫怪獣で、どちらもこの作品がデビュー。ただ巨大な昆虫というだけなのだがインパクトは強かったようだ。もっともネーミングのよさもあったのかもしれない。造形もよく、子供たちの身近な昆虫が巨大な姿となってスクリーンに登場したことで注目を浴びたのだろう。

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2011年7月15日 (金)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘

監督/福田 純、特技監督/円谷英二
キャスト/宝田 明、渡辺 徹、伊吹 徹、水野久美、平田明彦、ほか。
1966年/日本/87分

 南太平洋で漁船が遭難し、それに乗っていた兄を探すため、弟は奔走するが政府機関は動いてくれない。たまたま知ったダンス大会の商品がヨットであることからその会場に行ってみるが、すでに参加することはかなわず、参加していたふたりの大学生と知り合い葉山のヨットハーバーまで連れて行ってもらう。そこで見かけたヨットに無断で乗り込んでみると、すでに乗っていた男に「不法侵入だ」と脅かされ、とりあえず一泊させてもらうことになる。が、大学生と男が起きてみるとヨットは港を離れ沖に出ている。兄を探そうと弟が勝手に出航してしまったのだ。ヨットは世界一周を計画していた人物の所有で、ヨットに乗り込んでいた男は、実は金庫破りだったことがわかる。
 船の知識がない3人は弟に指示されるまま南へと向かうが、荒らしに巻き込まれ遭難。なんとか島に漂着するが、そこは「赤い竹」という集団が武力で何かを計画しているところだった。
「赤い竹」は近くのインファント島の住民を拉致しては、労働力としていたが、そこから逃げ出したダヨという娘と弟たちは合流し、岩山の洞窟に逃げ込む。そこにはゴジラが眠っていた。
「赤い竹」の島の近海にはエビラと呼ばれる巨大なエビの怪獣がいて、海上を通る船を襲っていた。最初に遭難した漁船に乗っていた兄はインファント島に漂着して助かっていたこともわかる。

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