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ゴジラVSシリーズ

2011年8月31日 (水)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ「VSシリーズ」考

 '84年『ゴジラ』から『ゴジラVSデストロイア』までの「VSシリーズ」について考えてみたい。
 「昭和ゴジラシリーズ」の後半で低年齢層向けの作品になってしまったシリーズを、大人の鑑賞にも耐えるものとして再スタートしたのが「VSシリーズ」の基本だと思う。またスタッフ的にも「昭和ゴジラシリーズ」で育った若い世代が参加し、「新しいゴジラ」を創出したのも事実だと思う。
 とはいえ「昭和ゴジラシリーズ」で育ったスタッフによる制作だったがために、はじめにバトルありきの展開になってしまったのではないかという気がしないでもない。
 また「VSシリーズ」では薩摩剣八郎氏がゴジラのスーツアクターとして演じていたわけだが、これは薩摩以外にも、特技監督の演出、造形などいろいろな要因があるとしても、恐竜や爬虫類よりは人間に近いアクションも「昭和ゴジラシリーズ」から抜け出せなかったのではないかと思う。
 本シリーズの特徴として、シリーズを通して連続したドラマというつながりが挙げられるだろう。小高恵美が演じた三枝美希など、シリーズを通して同じキャラクターが登場することでもそれは顕著ではある(「昭和ゴジラシリーズ」では同じ俳優が出演しても役柄は全く別だった)。それもあってか、ゴジラの造形も「昭和ゴジラシリーズ」のような作品ごとのバラつきは少ない。

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2011年8月29日 (月)

涼風家シネマクラブ■ゴジラVSデストロイア

監督/大河原孝夫、特技監督/川北紘一
キャスト/石野陽子、辰巳琢郎、林 泰文、小高恵美、大沢さやか、河内桃子、中尾 彬、佐原健二、ほか。
1995年/日本/103分

「VSシリーズ」最終作の脚本は、再び大森一樹が担当。改めて54年『ゴジラ』を意識したストーリーとなっている。
 タイトルにもある新怪獣「デストロイア」は、東京湾の海底地層に眠っていたカンブリア紀の生物が、54年『ゴジラ』のオキシジェンデストロイヤーの影響で怪獣化したという設定。それはいいとして、複数のデストロイアが合体して巨大な個体になるというのはまったく説明もなく、複数の個体と闘ったり巨大な怪獣と闘ったりする映像やアイデアを使いたかったというだけの強引な感じがしてしまう。『VSキングギドラ』のときでもそうだったが、へんなところでいいかげんな展開があるのが大森シナリオの特徴なのかもしれない。
 河内桃子が54年と同じ役で出演。その姪を石野陽子が演じている。
 オキシジェンデストロイヤーもしくはそれに近いものが新たに開発されてしまうのではないかという懸念を抱く河内、ということで改めて科学の暴走に警鐘を発するところは54年『ゴジラ』を彷彿とさせる。

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2011年8月26日 (金)

涼風家シネマクラブ■ゴジラVSスペースゴジラ

監督/山下賢章、特技監督/川北紘一
キャスト/柄本 明、橋爪 淳、小高恵美、吉川十和子、米山善吉、斉藤洋介、中尾 彬、佐原健二、ほか。
1994年/日本/108分

 いろいろな意味で異色作となった本作は、三枝美希が恋に目覚めるというのが一番の見どころかもしれない。前作までロングだった髪もばっさりとショートになっている。
 個人的には柄本 明のような俳優がゴジラ相手に奮闘するところが異色であり、見どころという気もする。
 メカゴジラに続いて開発されたゴジラ兵器はモゲラ。『地球防衛軍』に登場した宇宙人の侵略メカの再登場である。メカゴジラに比してモゲラという形状をゴジラ兵器として開発するという根拠はちょっと強引ではあるが、その独特なスタイルを改めて観られるのは特撮ファンとしては楽しいところではある。
 ストーリー的には、テレパシーによってゴジラをコントロールしようとする「Tプロジェクト」にからんで、三枝美希が誘拐されたりするなど、人間ドラマも充実しているのだが、それだけに新たに登場したスペースゴジラの存在がもうひとつハッキリせず、そちらをも描こうとするがために人間ドラマも薄くなってしまった感があるのが残念ではある。

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2011年8月24日 (水)

涼風家シネマクラブ■ゴジラVSメカゴジラ

監督/大河原孝夫、特技監督/川北紘一
キャスト/高島政宏、佐野量子、小高恵美、原田大二郎、川津祐介、中尾 彬、佐原健二、ほか。
1993年/日本/108分

 キングギドラ、モスラと続いて本作ではメカゴジラ、さらにはラドン、ミニラ(ベビーゴジラ)までが登場する。
 本作で主人公を演じるのは高島政宏。『VSビオランテ』には弟政伸が出演していたが、本作では父忠夫との共演シーンもある。
 対ゴジラ兵器として、メカギドラを参考に開発されたのがメカゴジラという設定で、4人のパイロットによって操縦される。
 また本作で「Gフォース」という国連所属の対ゴジラ組織が誕生する。
 昭和ゴジラシリーズでは、ミニラはゴジラの直系の子供という設定だったが、本作では同種族(ゴジラサウルス)の子供となっている。
 ベビーゴジラの卵が発見されたのと同じ場所で見つかった割れた卵からはプテラノドンが産まれたという設定で、核物質の影響で巨大化しラドンになったとしている。その地域が核廃棄物の墓場だとのセリフも出てくるが、そんな場所に普通のかっこうで踏み込んできて何の影響も受けない調査隊というのもちょっと疑問ではある。

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2011年8月22日 (月)

涼風家シネマクラブ■ゴジラVSモスラ

監督/大河原孝夫、特技監督/川北紘一
キャスト/別所哲也、小林聡美、村田雄治、小高恵美、大竹まこと、ほか。
1992年/日本/102分

 大森一樹による脚本を大河原孝夫が演出。以後VSシリーズのほとんどの作品は大河原孝夫が監督している。
 前回『ターミネーター』的なアンドロイドを登場させたかと思えば、今回の冒頭はまるで『インディージョーンズ』である。
 また新怪獣「バトラ」(バトルモスラ)が登場したり、モスラがインファント島の守り神から地球の守護者に変わっていたりはするものの(この設定は、平成ガメラとギャオスの関係に近い)、基本的なストーリー進行は、やはり『モスラ』をなぞっていて、この線からはどうしても抜けられないようである。
 自社の利益ばかりを気にする大竹まことの演技など、なかなかよかったのだが、個人的にはこの作品が「VSシリーズ」低迷のキッカケになったような気がしてならない。もちろん興行的には大成功。モスラ人気を再確認させることになり、ハリウッド版ゴジラの製作・公開のために国内でゴジラが制作できない時期にはモスラで三部作が作られるキッカケにもなったと思う。

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2011年8月15日 (月)

涼風家シネマクラブ■ゴジラVSビオランテ

監督/大森一樹、特技監督/川北紘一
キャスト/三田村邦彦、田中好子、高島政伸、小高恵美、高橋孝治、峰岸 徹、ほか。
1988年/日本/105分

 新シリーズ第2作は一般公募の原案を元に、大森一樹監督が脚本を執筆、久しぶりに新怪獣の登場となった。
 バンダイ刊の「EBシリーズ・ゴジラ大図鑑」の解説では、VS自衛隊のような内容とも書かれているが、スーパーX2を始め、自衛隊のシュミレーションを見るような作戦の数々が圧倒的で、実際ビオランテの登場シーンは意外と少ない。
 冒頭で、前作ゴジラが暴れた新宿でゴジラの細胞を採取するシーンが描かれるが、こんなところからも昭和ゴジラシリーズとは時代が変わったという印象がある。
 新怪獣ビオランテは、そのゴジラの細胞と植物の細胞を融合した生物で、動物のゴジラと植物のゴジラ(ビオランテ)の対決という構図が見どころのはずだった。が、先にも触れた通り、ゴジラとビオランテの対決より、自衛隊の方がどうしても印象が強く、同じ遺伝子を持った2匹の巨大生物の対決という本来のアイデアは影に隠れてしまった感は否めない。

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2011年8月12日 (金)

涼風家シネマクラブ■ゴジラ('84)

監督/橋本孝治、特技監督/中野昭慶
キャスト/田中 健、夏木陽介、沢口靖子、宅麻 伸、小林桂樹、ほか。
1984年/日本/103分

 ほぼ10年ぶりのゴジラ映画となった本作は、第1作『ゴジラ』の続編という位置づけで制作された。
 30年ぶりに目覚めたゴジラが、再び東京を襲い、人間との激闘を演じるというストーリーで、原案はシリーズのプロデューサーを努めていた田中友幸。本作では制作としてクレジットされている。
 いろいろな意味で行き詰まり中断したシリーズを再び制作するのには苦労もあったようで、結果的に10年のブランクができてしまった。
 そしてファンの要望をいれ、第1作の原点に還ったゴジラとして復活したわけであるが、政治・経済・科学などの分野で活躍するブレーンを集め、設定的にも緻密なものを目指していた。
 昭和ゴジラシリーズでゴジラや怪獣たちを攻撃するのは防衛軍であり、自衛隊ではなかったが、本作では自衛隊として登場する。さらには東宝特撮映画の伝統を継承して「スーパーX」という超兵器も登場する。
 再びその驚異の破壊力で都民を恐怖に陥れるゴジラと自衛隊の攻防を描きながら、両親をゴジラによって亡くした生物学者が、ゴジラの帰巣本能を利用して三原山に誘導し、火口に葬るという主人公側の物語が展開する。

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